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世界の珈琲いろいろ~ドイツと周辺諸国編~

世界中で受け入れられ、それぞれの国の文化と結びついて、さまざまな飲み方をされているコーヒー。各国のコーヒー事情第2弾です。


ドイツや周辺のドイツ語圏諸国では、寒い季節にコーヒーにアルコールを入れたものがよく飲まれています。「カフェシュナップス」と呼ばれ、スキーのときなど、冷えた体を温めるのにとてもいいです。いろいろな種類があります。

・ディプロマテン・カフェ(ドイツ)
予熱したカップにエッグリキュールと一緒にコーヒーを注ぐ。ホイップクリームを乗せ、カカオパウダーをふる。

・カフェ・ルッツ(スイス)
うすいコーヒーに、りんごと洋なし、梅やチェリーの果実酒と多めの砂糖を入れたもの。

・マリアテレジア(オーストリア)
モカ(濃いコーヒー)にオレンジリカーを入れたもの。ホイップクリームとキャンディをトッピングする場合もある。

・フィアカ―(オーストリア)
名前は2頭立ての馬車の意味で、濃いコーヒーにチェリーブランデーかラムを入れる。持ち手つきの大きなグラスに注がれる。

(クラウディアさん/ica日本語教室学習者)

フィンランドの家

 

 

フィンランドの家

 

“夏、コテージに行ってサウナに入る時は、湖畔でとってきた白樺の木の若葉で体をたたきます。いい香りがするのでリラックスできます。”

 

厚い壁・二重窓
フィンランドの冬はとても寒く、気温はヘルシンキで0℃??25℃くらい。家の壁は厚く、窓には二重ガラスがはめられ、空気が逃げないようになっているので、家の中は快適です。

セントラルヒーティング
フィンランドの暖房器具は、電気ラジエーター。壁際の窓の下に設置されていて、温風が出てくるしくみ。セントラルヒーティングシステムなので、どの部屋も暖かいです。

サウナ
サウナはどの家にもあり、週に1?2回利用。まず体を洗ってから入ります。

“日本に来て初めてストーブを見ました。”

イギリスと日本

 日本語を流暢に話すリチャードさんは、来日7年目のイギリス人。日本の秋や冬が大好きで、紅葉を観に行ったり、家で友だちと鍋パーティをしたりするという日本通。国際交流にはお互いの共通点を見つけることが大切だといいます。

リチャード
大好きな万博公園にて。「公園内にある民族学博物館はとてもおもしろくておすすめです!」とリチャードさん。

リチャード・ケルナー

 皆さんこんにちは。私はイギリス出身の、リチャードです。2007年の秋から(財)大阪府国際交流財団で国際交流員として働いています。私の主な仕事は翻訳・通訳、国際理解教育の事業、留学生支援事業のお手伝い、メールマガジン作成、国際交流イベント企画など多岐にわたります!毎日違うことをするので、とても楽しくやりがいのある仕事です。

実は、私の日本との繋がりは結構長いのです!イギリスのエジンバラ大学で日本語を専攻し、2000年に交換留学で一年間京都に住んでいました。また、2002年から2005年までJETプログラムに参加して、岡山県で国際交流員として仕事をしました。

全て合わすと日本での生活は今年で7年目、たまに日本とイギリスの違いについて書く機会もあります。日本に長く住んでいるので、大体日本の習慣には慣れていますが、やはりまだまだ困る事もたまにあります。特に、先輩・後輩に対する敬語やお辞儀など、厳しい社会人としてのルールです。私が頑張って理解しようとしても、たぶん日本で生まれ育った人しか分からないことも多いと思います。でもイギリスに帰った時、無意識にお辞儀することもあります!友達にいつも笑われますが!

今回は相違点だけではなく、共通点についても書きたいと思います。正直、相違点を指摘する事は面白いのですが、実は国際交流には共通点の方が重要ではないかと最近思います。例えば、日本とイギリスの決定的な共通点は、両国が島国であることです。島国であるということは、実は国民の考え方などに多大な影響を与えます。どちらの国も、礼儀正しさを大事にするという共通点があります。海に囲まれた狭い国だからこそ、相手を思いやり互いに協力し合いながら生活するのが必要だからだと思います。日本人もイギリス人も、きちんと列に並ぶ風習があるということもこれに関係しているでしょう!

また、日本もイギリスも仕事とプライベートな関係はきっちり区別している感じがします。それから、騒がしく大胆な生活よりも慎ましやかで落ち着いた生活を送った方が社会的に評価されます。文化的共通点では、種類は違いますがお茶の文化ですね!疲れている時に、お茶を飲むとホッとしますね。

最後になりますが、皆さんがこれからの活動にさまざまな国の方と出会う機会があると思いますが、相違点を理解しながら、ぜひ共通点も探してみてください。(原文のまま)

ラトビア~知人を訪ねる旅~

Visiting my friends in Latvia

1999年からica でホームステイやビジットを受けている北林さん。この数年はこれまでに受け入れた人々を訪ねる一人旅をしています。


 

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今回9月末からポーランド、リトアニア、ラトビアと3カ国7都市を訪問した。 ポーランドではショパン関連を、リトアニアでは杉原千畝関連を訪ねること、ラトビアでは8年前に外交官コースでセンターに来ていたリンダさんに会うことがメインだった。

ここではラトビアでの話を中心に伝えたい。リンダさんのホームビジットホストと会話パートナーをしたことから、ラトビアは一度は訪れたい国だったが、今回やっとその機会があり、ラトビアでのプランは彼女が考えてくれた。夕方リガに到着すると空港まで迎えに来てくれて、ホテルチェックイン後夕食へ。最近人気の現代風ラトビア料理レストランでシェフがパフォーマンスを交えながら出してくれた。ラトビアでも鰻を食べるそうで興味深く相伴した。蒲焼のようなものではなく目前でバーナーで炙り、ソースをかけてくれた。盛り付けも日本のフレンチのように少量で美しかった。
2日目はシグルダという町へピクニックに行った。森の中をハイキングし二つの城を巡った。帰りにサプライズで夕暮れのバルト海岸に連れて行ってくれた。広大な海に感動したが、小雨に気温2度と寒さにも驚き。
3日目は午前中リガ市内を見学した。リガはバルト三国では一番都会という感じだった。夜は待望のオペラ鑑賞。今まで何度も各国でオペラ座は見たが、オペラ鑑賞をしたことがなかったので大変楽しみだった。ドレスコードがあるので、服を着替えオペラ座に行くとドレスアップした人々が華やかな雰囲気を
醸し出していた。クロークでコート類を預け服装を整える。リンダさんの御祖父様はここのオーケストラの指揮者だったそうで、建物の中にその像があった。私達の席は3階の中央で、舞台からは遠いものの劇場全体が見渡せたのはよかった。演目は有名なマクベス。歌はイタリア語だがラトビア語と英語の字幕が出るので大筋はわかった。3幕あり幕間に休憩が入る。休憩室で食べ物を買える。私達はシャンデリアの下のテーブルでシャンパンとカナッペを食べ、ヨーロッパの雰囲気を満喫した。華麗な雰囲気や歌とオーケストラの迫力に魅了された3時間半だった。
4日目は午後帰国だったが、つい先日ホームビジットに来たリガに住む高校生が会いに来てくれ、少し話す時間が取れた。
こうして、友人のお陰で無事楽しく旅を終えたが、これらロシアやその影響を歴史的に受けてきた東欧の国では英語があまり通じないし、英語表示もほとんどない。道に迷ったときは英語をできる人を探すのに苦労した。日本でも同じようなことが言えるかもしれない。オリンピックを控え、日本でも最低英語表示はどんな場所でも必要だと実感した。