日本語指導者養成講座レポート

第10期日本語指導者養成講座修了2014

ica volunteer Japanese teacher training program

2014年10月3日


外国人への日本語指導とica日本語教室の特性を知り、icaに溶け込んでいただくことを主眼に、6月に始まった第10期日本語指導者養成講座。10月3日に修了式を終え、11名の指導者が新たに誕生しました。

交流会

学習者の方の自己紹介のあと、お茶とお菓子でのフリートークで始まりました。皆さん積極的で、指導者の方が自分の指導ではない学習者の方と歓談されているのが目立ちました。学習者の方にとって、icaならではの経験が得られたのではないでしょうか。
また、新指導者の方が現指導者の方に、具体的な疑問につき今まで実践した指導方法、アドバイスを受けておられるのも今回の大きな特徴でした。(T.A.)

<受講生の感想 (抜粋)>

  • 養成講座を受けてみて、改めて日本語の難しさに気付きました。普段何気なく使っている言葉を説明して理解してもらうのは、大変だなと思いました。でも、模擬授業で自分が説明したところを理解してくれたような時は楽しく感じましたので、実際ボランティアをするようになっても、楽しみながらやっていきたいと思います。(O.M.)
  • 外国の人に日本語を教えることによって、その国の文化を知る事ができると思い、楽しみにしています。(M.J.)
  • 実際に授業を受け持っての体験を聞き、外国人の方々に、教える側教えられる側の関係ではなく、相互に持ちつ持たれつ学びあえる関係であるとのこと。日本語指導を受け持つ気持ちが少し軽くなりました。(A.M.)
  • 養成講座を受講して)出会いがたくさんあり、それはとても自分の財産になったかなぁと思います。(N.K.)
  • 久しぶりに「勉強したなぁ」という充実感がありました。最初は大変なところへ来たなぁ、と不安でいっぱいでしたが、さてこれから自分が教えていくという楽しみが持てるようになりました。(M.H.)
  • 母国語として何も考えずに使っていた日本語ですが、改めて言葉とは何かを考える機会になりました。先輩たちのエピソードも大変興味深く、異文化交流の楽しさを知ることができました。(O.A.)

 

 

第10期日本語指導者養成講座はじまる2014

Japanese volunteer teacher training class

2014年7月1日

第10回日本語指導者養成講座が6月6日に開講しました。受講生は11名。秋には新しい指導者の誕生です。

 

受講生に聞きました!受講のきっかけは?

●現在icaで中国語を習っているので、先生に勧められて。
●国際交流に興味があるから。
●icaの国際交流事業に参加したことがある。海外の方との交流、ボランティアをしたい。
●外国の友人作り。
●人が好き。言葉がおもしろい。
●icaに来ている知り合いに誘われて。
●先に受講した妻に刺激されて。
●ボランティアに興味があり、色々な国の人と接したいと思っていた。また、自分の勉強にもなると思った。
●外国の方々との出会いを求めて。
●昨年行ったネパールで日本語を勉強している子どもたちに会い、日本語教育に興味を持ったので。
●タイに滞在予定があり、その間に、現地で日本語を教えるため。

 

 

 

教えることについて センパイ指導者のみなさんが 語ったこと2012

?現ボランティア指導者学習者を囲んで?

 

 日本語養成講座の授業の一環で現役指導者とのフリートーク会が開催されました。
 初級者指導法の学習や模擬授業体験を終えた講座生のみなさんにica日本語教室の全体像について伝える試みです。

●教室の主体は学習者
日本語教室の主体はあくまで学習者であり、最初にすべきことは、彼らのニーズを把握することである。次にそのニーズに如何に応えるかを考え、準備することである。彼らのニーズは、例えば、ただ話を聞いてもらいたいということから、看護師試験、日本語能力試験等の勉強までと多様である。そのためには日ごろから日本語を学習することは言うまでもなく、出来ればあらゆる分野に関心を持ち学習することが望まれる。
【林さん】

●学習者の名前のよびかた
韓国人の学習者に姓で話しかけていたが、韓国では姓のみで呼びかけることはあまりないと知り、以後、名前で呼ぶようにした。国によって違うと思うので、初めにどう呼べばよいか尋ねるようにしている。
【熊取谷さん】

●助詞を教える場合の注意
助詞を教える場合、強調するのは最初だけにすること。最後までそのままだと不自然な日本語になってしまう。
●学習者にふさわしい日本語を
学習者にふさわしい日本語を教えるようにすること。男言葉、女言葉、若者言葉、方言と共通語、俗語等の問題についてよく考えておくこと。
【澤田さん】

●心がけていること
日頃日本語ボランティアとして私は次のようなことに心がけています。学習者が日本語ができないといって子供扱いをしないようにするとか、また、指導者が一方的に学習者に教えるというのではなく、できるだけ学習者に発話の機会を与え、活発な雰囲気になるようにつとめること等です。
【松井さん】

●長く続ける秘けつ
日本語を指導することにこだわらず、ボランティアという気持ち、交流ということを忘れずに気楽にボランティアを楽しむことが長く続ける秘けつだと思っています。
【高木さん】

 

 

第9期日本語指導者養成講座修了2012

2012年6月より4ヵ月余りにわたって開催された第9期日本語指導者養成講座が10月5日に修了式を迎え、9名の方々が修了しました。
今期はいつもに比べて少ない人数での開催となりましたが、その分和気あいあいとした雰囲気で、受講者同士、また受講者と講師の自然なつながりができ、コミュニケーションがよくとれたようでした。

養成講座の中で印象に残ったことは??受講生のみなさんに聞きました?

●日本語は奥が深い。日本人としての常識と思っていたことを説明するのはとてもむずかしい。(松本)
●栗原先生のゼロスタート、初級学習者への指導方法がとても楽しく、まだ“無”の状態から言語を教えることのむずかしさを知りました。(藪下)
●模擬授業が印象に残りました。聞いているだけの時とは違い、自分がするとなると、自分自身の日本語は大丈夫かなとチェックし、すごくドキドキしました。今後にも役に立つ経験でした。(宮脇)