日本語指導レポート

2019年度ica日本語教室を振り返る

Japanese class 2019



 2019年4月から日本語学習者が増え始め、また日本語教室の皆さんが積極的にイベントにも参加するようになりました。6月からは泉佐野駅から徒歩圏内にあるシャッピーハウスを借りて、サテライト教室も始まりました。また、ベトナム人の技能実習生たちが勉強を始めましたが、仕事が忙しくなると一斉に休むことになり、継続の難しさを感じています。2月下旬から3月末まで新型コロナウイルス対策として授業の自粛を行った影響で、日本語教室交流会の中止など活動に制限がありました。

2019年度日本語教室の世話役をして
世話役/末藤登喜枝、糸島陽子、高名裕子、山口恵美

 初めてお手伝いさせて頂いたのが6月「みんなでにほんごはなしましょう」でした。普段は顔を会わせる機会の少ない会員の皆さん、発表会にはたくさんのご参加を頂き、会話を楽しみながら勉強しておられる様子がよく伝わってきました。2月には「にこにこ出前講座」が開催され日本語学校と地域のボランティアの役割の違いを理解することが出来ました。また実際の教材を使ってのコミュニケーションの取り方などとても参考になりました。3月に予定されていた交流会は新型コロナウイルス対策で残念ながら中止になりましたが、これからも皆さんが楽しめる企画が出来ればと思います。1年間有難うございました。(末藤)

【2019年度日本語教室データ】(2019.4~2020.2)
<行なわれた授業数>
月平均 75.5 クラス(昨年74.3)
日平均 3.8クラス(昨年3.7)
<年間学習者(実人数)>53人(昨年50)
<年間指導者(実人数)>41人(昨年32)
<学習者の出身国数> 14カ国(昨年10)
●アジア/韓国、スリランカ、台湾、中国、フィリピン、ベトナム、モンゴル
●アメリカ/メキシコ
●ヨーロッパ(NIS諸国含む)/ドイツ
●中近東/シリア、イラン
●アフリカ/ウガンダ、エジプト、ガーナ

2018年度ica日本語教室を振り返る

Japanese class 2018


ica日本語教室が発足してから25年が経過。関空をはじめ泉佐野近辺での仕事のために在留する外国人の増加に加えて技能実習生も増え、日本語教室の需要は確実に増えています。昨年3月に移転してから、通えなくなった指導者が多くなったため、第12期日本語指導ボランティア養成講座を開催し、この2月から新しく14名の先生が仲間入りしました。一方で、やはり移転に伴い日本語教室を希望する学習者の間に、アクセス面や時間のやりくり等の面で不都合が発生したり、新規学習者も申し込みしづらいようで、実際に開催できた日本語教室の数は昨年より減少しました。

2018年度日本語教室の世話役をして
                       世話役/大坪愛子 吉田喜代子

学習者と指導者が一対一の垣根を超えていろいろなイベントをしました。昨年の6月に開催した、毎年恒例の「みんなでにほんごはなしましょう」では、多くの方の協力もあり、身振り手振りを交えた楽しい発表を聞くことができました。この3月にはいつもの学習者と指導者の縦の繋がりだけではなく、学習者同士、指導者同士の横の繋がり、そしていつもの指導者、学習者ではなく斜めの繋がりも持ってもらおうと、一緒にお好み焼き、焼きそば、パンケーキを作り、そして食べながら交流をすることができました。同じ時間を共有し、話ができ、いろいろな繋がりができました。
 次年度もどんな形でも、また繋がりができたらいいなと思っています。新しい世話役の方にバトンタッチしますが、これからもできることはお手伝いはさせていただきます。1年間、ありがとうございました。
 

お二人が中心となって日本語教室を盛り上げていただき、ありがとうございました。2019年度もまた新しい世話役の方を中心に、学習者、指導者、事務局で盛り上げていけたらと思います。よろしくお願いします! ( 事務局)

【2018年度日本語教室データ】(2018.4~2019.2)

<行なわれた授業数>
月平均 74.3クラス(昨年132.3)
日平均  3.7クラス(昨年6.5)
<年間学習者(実人数)>…50人(昨年111)
<年間指導者(実人数)>…32人(昨年46)
<学習者の出身国数> …10カ国(昨年25)
●アジア/韓国、スリランカ、台湾、中国、フィリピン
●アメリカ/USA、メキシコ
●ヨーロッパ(NIS諸国含む)/ドイツ
●中近東/シリア
●アフリカ/ウガンダ

2017年度ica日本語教室を振り返る

Japanese class 2017


ica日本語教室が発足してからすでに24年が経過。関空をはじめ泉佐野近辺での仕事のために在留する外国人の数の増加により、日本語教室においても、授業回数、学習者数ともに毎年増えてきていましたが、3月の移転に伴い、アクセス面や時間のやりくり等の面で不都合が発生するケースが見られ、減少に転じつつあります。また、第11期日本語指導者養成講座を修了した先生がデビューしました。

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2017年度「日本語教室定例会」  世話役/村上純一郎 村田佐智子 松本直子

昨年の4月、日本語定例会の世話役を引継ぎ、最初の仕事が「みんなで日本語はなしましょう」でした。発表してもらう学習者の先生への依頼や、決まってからのプログラム作りなどは事務局の方々の協力も大きく、私達は前日の準備だけで スムーズに発表会を開催する事が出来ました。その後の2ヵ月ごとの定例会は、「外国人の生活者の為の災害時の避難」「外国人にタブーなジェスチャー 会話」「先生方のおすすめ教材」等開催させていただきました。出席していただける先生は正直少なかったですが、参加していただけた先生からは企画を喜んでいただけたと思います。来年度は少し趣向を変えてみてはという事で 次の世話役さんにバトンタッチをします。
今回、世話役をさせていただいて思ったのは、世話役だけでなくたくさんの先生方の協力があって定例会があるんだという事です。4月からの新しい日本語定例会は皆様のご協力を頂き、学習者や先生方が交流できる会にできたらと切に願い、29年度の世話役を終えたいと思います。(文責:村田)

【2017年度日本語教室データ】(2017.4~2018.2)

<行なわれた授業数>
月平均 132.3クラス
日平均  6.5クラス
<年間学習者(実人数)>…111人
<年間指導者(実人数)>…46人

<学習者の出身国数> …25カ国
●アジア/インド、インドネシア、韓国、スリランカ、タイ、台湾、中国、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、モンゴル
●アメリカ/USA、メキシコ、ブラジル、コロンビア、アンティグア・バーブーダ
●ヨーロッパ(NIS諸国含む)/ブルガリア、イギリス、スペイン、ドイツ
●オセアニア/オーストラリア
●中近東/シリア
●アフリカ/スーダン、ケニア

にほんご教室 My classこんな工夫をしています

「うんこを頭におく」。教室から聞こえてくる声に、事務局員も思わず吹き出してしまいます。昨年大ヒットとなった「うんこ漢字ドリル」のような例文で周恩駿くん(中国)を指導する松本さんにお話を伺いました。

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授業中の松本さん(左)と周恩駿くん。(右)ホワイトボードにはうんこの絵がいっぱい

万国共通!?

◆恩駿くんは、4月から小学生ですね。
松本: はい、入学準備のため、1月からicaでの勉強を始めました。

◆あの例文はどこから?
松本: この年齢の子どもは「うんこ」という言葉にすごく反応を示しますよね。たまたま最初の授業のとき、「大きい/小さい」を教えようとして、ぞうとねずみのうんこの絵を描きました。すると、そのうんこの絵にとても反応がよく、覚えるのも早かったんですね。それからは、うんこを絡めながら説明しています。子どもがうんこが好きなのは、世界共通ですね。うんこが出てくると表情が違います。恩駿くんの反応を見ながら、興味のありそうなものを取り入れて、語彙を増やしていくようにしています。うんこを「いっこ、にこ」と数えたら、「じゃあ、次はえんぴつは?ねこは?」という感じです。ひとつの言葉から、その場のひらめきで、どんどん発展させていくので、連想ゲームをしているようです。楽しく覚えてくれるといいですね。

 

日本語能力試験終わる

Japanese Language Proficiency Test
12月3日(日)


~ica 日本語教室で感想を聞きました~

・聴解が難しかったです。内容が多くて時間が足りなかったです。(N1受験者)
・リスニングの問題のスピードが遅くて、眠くなってしまいました(笑)時間が余って、2回見直すことができました。漢字はわからないものがありました。(N5受験者)