【世界を知ろう】外国籍の子どもたちが日本社会で直面する課題ー医療・教育の面から考えるー

Challenges foreign children face in Japanese society
2月18日(土)南部市民交流センター


 大学院生の赤坂知美さんを講師に迎え、フィールドワークでの経験をもとに、外国籍の子どもたちの現状と彼らが抱える問題について、お話を伺いました。

<講演の内容を一部抜粋>
◆クルド人とは、どのような民族か
 ・中東の「国を持たない最大の民族」。故郷での迫害や戦争、経済的理由によって、1990年代頃から来日。
  埼玉県を中心に2,000~3,000人存在するといわれている。
 ・日本では「難民」となれない。非正規滞在となり、在留資格がない。
◆医療通訳問題(患者側/通訳側)
 ・正確な翻訳と知識が必要。命に関わることがある。
◆教育問題
 ・母語の無い子どもたち。
 ・幼稚園・保育園の手続きがわからない、できない。
 ・外国籍の子どもたちは、義務教育の対象ではないとされている。
 ・障害とのグレーゾーン

<参加者の声>
・日本で生活する外国人の困っていることについて、事例も示しながらわかりやすく教えていただけて、とても勉強になりました。日本に来たら日本のやり方を身につけるだけではなく、日本で自国のよさをうまくつないでいけるといいなと思いました。(K)
・在留資格がない場合、子どもたちにとって不利益なことはたくさんあると知っていたが、具体的にクラブ活動ができないことや、進学先を変更せざるをえないこと、修学旅行の許可等を聞いて、制度上何か日本社会で受け入れていく方法がないか、と思いました。(匿名)
・「障害なのか日本語学習の遅れなのか見極めることが大事なのではなく、安心できる場が必要」ということが印象に残りました。(匿名)